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商品紹介 竹鶴ピュアモルト

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佐久間正の写真

日本のウイスキーの父、竹鶴政孝の名を冠したウイスキー「竹鶴」。 その魅力について、ニッカウヰスキーチーフブレンダー
佐久間 正がピュアモルトという視点から語ります。

佐久間正 略歴
1982年ニッカウヰスキー株式会社入社。入社後、北海道工場に配属。
以降、欧州事務所長(ロンドン)、本社生産部原料グループリーダー、栃木工場長などを歴任。
原酒づくりや樽貯蔵、原料調達、ウイスキーの本場での勤務などで見聞を広め、
2012年4月よりブレンダー室室長 兼チーフブレンダー

ウイスキー基礎知識

ピュアモルトウイスキー
複数の蒸溜所のモルトウイスキーを混ぜ合わせてつくられたウイスキー。
シングルモルトウイスキー
単一の蒸溜所のモルトウイスキーのみを使ってつくられたウイスキー。
ブレンデッドウイスキー
モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせてつくられたウイスキー。
ヴァッティング
モルトウイスキー同士を混ぜ合わせること(厳密には、グレーンウイスキー同士を混ぜ合わせることもヴァッティングといいます)。
ブレンド
モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせること。

ブレンド。それは、ブランドを守るためにある。

そもそも、なぜウイスキーはブレンド、ヴァッティングをするのかですが、大きくふたつの理由があります。
ひとつ目の理由ですが、たとえば絵の具は多くの色を使えば、より繊細な色を表現できます。それと同様に、ウイスキーも複数のモルト、グレーンを使用することで複雑な味わいが表現できるようになります。
1+1が3にも、4にもなる。そんなブレンド、ヴァッティングが理想ですし、目指しているところでもあります。
もちろん、モルトの持って生まれた個性を活かすために、あえてブレンド、ヴァッティングしない商品もありますが。
ふたつ目の理由は、商品にひとつの樽のモルトしか使わなかった場合を想像してください。ひとつの樽だけでは、継続的な商品の提供が難しいことがおわかりになると思います。
また、モルトは樽ごとに個性が異なりますから、その都度別の樽のモルトを使用していたら、品質も安定しません。
要するに、高い品質の商品を継続して提供するためには、ブレンド、ヴァッティングが欠かせないということです。これはつまり、ひいてはブランドを守ることにもつながっています。

ピュアモルトは、シングルモルトでもあり、ブレンデッドでもある。

ウイスキーは大きく、シングルモルト、ブレンデッド、ピュアモルトに分けられます。この三者はどんな魅力の違いがあるのか。一概に言えることではありませんが、次のようなことが言えると思います。
シングルモルトはモルト、つまりウイスキーの個性を味わうもの。量を飲むというよりも、華やかな香りや深い味わいといった、ウイスキーそのものを愉しむところに魅力があると思います。
これに対して、ブレンデッドは、グレーンをブレンドするため、シングルモルトに比べて飲みやすい。それゆえ、ウイスキーの酒としての魅力、つまり致酔も愉しむものだと思います。味わいだけでなく、味わうシーンも愉しむ。それが、ブレンデッドの魅力だと。
最後にピュアモルトですが、シングルモルトとブレンデッドのふたつ魅力を持っていると思います。ヴァッティングすることで、お互いの原酒の良さを伸ばし、モルトの深い味わいを愉しむこともできますし、シングルモルトより飲みやすい分、シーンも含めて愉しむこともできる。
こうした飲み方にあわせて、愉しむことができるところ。それが、ピュアモルトの魅力ではないでしょうか。

本物のウイスキーが、手の届かないものであってはならない。

「竹鶴」という商品の開発が決まったときのこと。高品質のものをつくるのは当然ですが、このときはさらに価格にも大きな挑戦をしました。
当時、ウイスキー市場は年々減少傾向にありました。こうした背景の下、いかに高品質を保ったまま価格を抑えた商品がつくれるかが私たちの命題だったのです。
また、味わい・香りに関しても、モルトウイスキーでありながら、ブレンデッドウイスキーに匹敵するやわらかさを、というオーダーがありました。
両者は本来相反するものですのでヴァッティングに際しては非常に苦労しましたが、なんとかオーダーに応えた商品がつくれたのではないかと思っています。
エイジングもなめらかな口当たりの12年、華やかでコクのある味わいの17年、そして円熟して個性豊かな味わいの21年を実現し、「竹鶴」の中でも年数の広がりを愉しんでいただけるようにしました。
竹鶴政孝翁が日頃から話していた「本物のウイスキーを味わって欲しい」という想い。そのひとつの集大成が「竹鶴」という商品なのです。

(本文ここまで)
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