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ウイスキーは、明日を信じた人たちが、今のわれわれに、残してくれた宝物。彼らの思いが、そのウイスキーの香りに込められている。そこで香りを楽しむ基本的な飲み方。ストレートでなくてもいいけれど、水割りでも自分が香りを感じる濃さが必要。まず、グラスを鼻に近づけて香りを嗅ぐ。次に口に含むが、すぐに喉に流し込まず、口の中に2、3秒とどめ、鼻から息を抜く。そして飲み込んだ後、口の中に残った余韻を楽しむ。さて、作り手のメッセージが聞こえてきただろうか。
水割りに欠かせないのが水と氷。水や氷に匂いがついていようものなら、ウイスキーのおいしさも台無しになってしまう。水や氷には絶対にこだわって欲しい。水道水は塩素臭が残っている場合が多いので遠慮したい。水道水しかないのなら、一度煮沸して塩素臭をとばしてから使う。身近なところでは、市販のミネラルウォーターがおすすめ。水はあらかじめ冷蔵庫などで、冷やしておいたものを使うと、氷が溶けにくい。氷は市販のロックアイスがおすすめ。変な匂いがついてないし、固いのでなかなか溶けない。冷蔵庫の氷を使うなら、ミネラルウォーターでつくるくらいの工夫を。
ウイスキーは水や氷などでアルコール度数を自由に変えて飲むことができる。T.P.Oに合わせて自分の好きな濃さで楽しむのが、一番おいしい飲み方。一度試して欲しいのが「1、2、3」という飲み方。ウイスキーに対して水2、氷は3個。グラスに入れる順番もワン、ツー、スリー。ウイスキーの後に氷を入れたりすると、水の入れる量がわからなくなってしまうから。一応、家庭で水割りを楽しむ時の目安だが、このつくり方だと、清酒やワインと同じくらいのアルコール度数になる。一度試してみて、自分に合った濃さを知っておきたい。
氷自分の好きなウイスキーを飲み続ける。それはそれでいいと思う。でも気分なんかで飲み分けるのも楽しい。いつもライトなタイプを飲んでいるなら、たまには個性の強いピュアモルトなんかどうだろう。最初、ちょっととっつきにくいと感じても、飲み終わった後の、一つのハードルを超えたような快感が、明日の勇気を約束してくれるかもしれない。逆に、いつもヘビーなタイプを飲んでいるなら、ブレンデッドの軽いやつ。物足りないかもしれないけれど、不思議とリラックスできるはずだ。いずれにせよ、ウイスキーの楽しい世界を広げてくれることだけは間違いない。