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とうもろこしと大麦麦芽を原料に連続式蒸溜機(カフェスチル)で
蒸溜されるグレーンウイスキーは、モルトウイスキーの個性を際立たせながら飲みやすくする
ブレンデッドウイスキーにおける名脇役です。

グレーンウイスキーの主原料は、トウモロコシ・小麦・ライ麦などの穀類で、主に使われているのはトウモロコシ。穀物のデンプン質を糖化するために、15%程度の大麦麦芽を用います。

トウモロコシは粉砕後、糖化するために蒸します。大麦麦芽はピートを使わずに発芽・乾燥させた後、粉砕し、糖化の下準備をします。

粉砕したトウモロコシと大麦麦芽を混ぜ、温水を加えて攪拌します。大麦麦芽に含まれる酵素が活性化し、デンプンが糖に変化。こうして生まれた糖化液を醗酵の工程に移します。

モルトウイスキーより大きな醗酵槽に糖化液を移し、酵母を加えて醗酵を促進。8〜9%程度のアルコール分を含んだビール状の液体ができあがります。

もろみ塔と精溜塔の二塔から成るカフェ式連続蒸溜機を使って醗酵液を蒸溜し、アルコール分と香味成分を取り出します。
カフェ式は連続蒸溜機の中でも初期の頃に作られたもので、効率は落ちますが、原料本来の香味が残りやすいという特徴があります。
この蒸溜機で作るグレーンウイスキーは、特にカフェグレーンと呼ばれます。

アルコール分90〜95%の蒸溜液を水で薄めて樽に詰め、貯蔵庫に寝かせます。樽に詰めた時のウイスキーは、まだ無色透明。歳月を経て、無色透明から琥珀色に変化していく過程を熟成といいます。
樽材はホワイトオークで、貯蔵する場所や湿度・温度といった環境に影響を受け、樽の木材成分が溶け出したり、蒸溜液のさまざまな成分が変化することによって、ウイスキーらしい豊かな風味が生まれます。


ブレンドとはモルトウイスキーの個性を際立たせながら、飲みやすくするめにグレーンウイスキーを混ぜ合わせること。グレーンウイスキーは、トウモロコシに大麦麦芽を加えてつくるもので、モルトウイスキーに比べると香味成分がはるかに少ない分、クセのない口あたりのやわらかな味わいが特徴。
一般に、蒸溜所では複数のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをつくり分けています。さまざまな個性を持つウイスキーをどう組み合わせるかは、ブレンダーが自身の鼻と舌で確かめながらその香りと味のバランスをとっていきます。
ブレンドされたウイスキーはもう一度樽詰めされ、再貯蔵されます。再貯蔵により、こうした個性の違うウイスキーが深く馴染み一体化することで、バランスの取れた美味しさが生まれるのです。
再貯蔵がマリッジ(結婚)と呼ばれるのもうなづけます。