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vol.20 ヘザーを思わせるソフトな香り立ちと濃厚な味わいのシングルモルトウイスキー 〜ベン・ネヴィス シングルモルト10年〜

Taste of Ben Nevis itself

ベン・ネヴィス蒸溜所はハイランド地方西部、イギリスの最高峰ベン・ネヴィス山の麓にあります。創業者はロング・ジョンの愛称で世界のウイスキーファンに親しまれるジョン・マクドナルド。1825年に誕生した歴史ある蒸溜所でしたが1983年には生産停止に追い込まれてしまいました。眠れる蒸溜所を再び目覚めさせたのは遠い異国、日本のニッカウヰスキーでした。日本からニッカの技術陣が派遣され、1990年、モルトウイスキーの生産が再開されたのです。
 仕込み水は山頂近くの湖から流れるオルト・ナ・ヴーリン川の清冽な水を使用。個性の強いピート*よりも山に咲くへザーの影響を受け、かすかにその香りや蜂蜜の甘さを持つウイスキーに仕上がります。ヘザーはヒースとも呼ばれ、和名はギョリュウモドキ。ヨーロッパ原産で英国の荒野に多く、7月から9月にかけて赤紫の花をつけます。ニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝が日本のウイスキーの理想郷とした北海道もまた、短い夏の間ヘザーが大地を美しく染め上げます。もしもベン・ネヴィス蒸溜所が荒涼とした大地に囲まれていたなら。その個性は随分と違ったものになっていたでしょう。
 大麦麦芽(モルト)だけを原料に、ベン・ネヴィス蒸溜所で蒸溜、貯蔵された「ベン・ネヴィスシングルモルト10年」は、ベン・ネヴィス山と、山を取り巻く大地、そこにゆっくりと流れる歳月そのもの。グラスに注いだなら、香りを楽しんでみてください。それは遥かスコットランド、ベン・ネヴィスの風の香りに似ているはずです。

 「ベン・ネヴィス シングルモルト10年」はヘザーを思わせるソフトな香り立ちと濃厚な味わいのシングルモルトウイスキー。蒸溜所の風土や自然環境などによる豊かな個性をお楽しみください。

*ピート・・・・草花が堆積した草炭。ウイスキーの原料である大麦麦芽の乾燥に使われる燃料で、スモーキー・フレーバーというウイスキー独特の香りの素。

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