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vol.24 “モルト”だけのブレンデッドウイスキー 〜オールモルト〜

Tasting of only one malt in the world

ニッカウヰスキーが生み出してきたウイスキーたちのなかにあって、ユニークであっと驚くような生い立ちのブレンデッドウイスキーが「オールモルト」です。なんと、ニッカウヰスキーは連続式蒸溜機で麦芽だけを用いた原酒をつくったのでした。当時、原料になる大麦はとうもろこしの3倍近い値段(現在は2倍程度)とコストがかかり、連続式蒸溜機で蒸溜するときは、ゆっくりと行わなければならないので大量に生産する事ができません。とうもろこしと同じ速さで蒸溜してしまうと雑味が残ってしまうのです。初めての試みということで蒸溜機が破損したり、良質の原酒が出来上がらなかったりと、数々の困難に見舞われながらも、とうとう全く新しいタイプの原酒をつくることに成功。英国のウイスキーメーカーは「そんな無駄なことをどうしてやるのか。スコッチではそんな無駄なことは誰もしないし、そんな贅沢なものはつくれない・・・・」と断言。それほど無謀で「Unbelievable!」な挑戦から生まれたのが、従来にない独特の甘さととろみ、なめらかな味わいを持つ、新しいタイプの連続式蒸溜機によるモルト原酒でした。これに単式蒸溜器によるモルト原酒をブレンドして「オールモルト」がつくられるのです。このようなウイスキーは他に類を見ません。
 その名の通りモルトだけのブレンデッドウイスキーは「モルトだけだからピュアモルトではないのか?」「しかしグレーンウイスキーをつくる連続式蒸溜機を使っているから、やっぱりブレンデッド?」と時に人を悩ませる事もありますが、味わっているうちに「これは、オールモルトなんだ」と、なぜか納得してしまう、魅力あふれるウイスキーなのです。

 2タイプのモルトウイスキーをブレンドした「オールモルト」は、ピュアモルトウイスキーとはひと味違う華やかな香りと、雑味のない味わいが特徴。“えくぼ”を持ったボトルシェイプも印象的です。

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