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vol.25 ノンピートのスコッチウイスキー 〜グレンゴイン〜

Delicious of unnecessary spice

グラスゴーから北へ20km、ハイランドとローランドの境界線にあるのが、グレンゴイン。グレンゴイン=鍛冶屋の谷は、義賊ロブ・ロイが盗品を隠した場所としても知られています。彼の名がつけられたロブ・ロイというカクテルのベースはスコッチウイスキーだということを、ご存知でしたか?

 さて、グレンゴイン蒸溜所が誕生したのは1833年。ニッカウヰスキーよりほぼ100歳年上ということになります。ここでつくられるウイスキーの大きな特徴は、原料である大麦麦芽を乾燥させるとき、ピートを用いないところにあります。ピートはヒースなどの潅木が堆積してできた泥炭で、スコットランドで燃料として古くから使用されてきたものでした。このピートを焚くことでウイスキーにスモーキーな芳ばしい香りがつくことから、ほとんどのスコッチウイスキーがピートを用いて乾燥させた大麦麦芽を使用しています。ちょうどスパイスのような役割を果たしているのですが、ピートという名のスパイスを使わないと、どんな味わいに仕上がるのでしょうか?

「グレンゴイン」をグラスに注ぐとりんごや豊かなオークの香りが心地よく広がり、デリケートな味わいが舌に広がります。強烈なインパクトこそありませんが、繊細で華やか。これはピートを焚かないぶん、大麦麦芽そのものの香りと味わいが熟成と共に豊かさを増したため。原酒はリフィルオーク樽とシェリー樽の2種類で熟成され、それぞれをヴァッティングすることで、より香味豊かなウイスキーが誕生するのです。穏やかな春のスコットランドを思わせる味わいをお楽しみください。

グレンゴイン10年
 スムーズでデリケートな深い味わい。オーク、りんご、シェリー樽などのふくよかな香りを持ち、フィニッシュはたいへんフルーティ。17年、21年は、大麦麦芽由来の香味と樽がもたらした味わいが、豊かな熟成感と共に長い余韻となって残ります。

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