*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。

トップ > ニッカウヰスキーワンショットコラム

No.03 ニッカウヰスキーとリンゴ。

ニッカを漢字で書くと「日果」。ニッカウヰスキーの前身は、今から80年前に創業した「大日本果汁株式会社」であり、その社名は、ウイスキーが熟成し、販売できるようになるまでリンゴジュースなどをつくり始めたことに由来します。

竹鶴政孝がつくったのは、フランス製のコンセントレーター(濃縮機)を使ったリンゴジュース。1本に約5個分の果汁が濃縮されている、本格的なものでした。栄養価が高く、北海道のいくつかの病院で取り扱われたといいます。清涼飲料といえば、ラムネ、サイダーの時代、このようなジュースを売り出したところに、政孝の「本物に対するこだわり」がうかがい知れます。

また、政孝は、農家が運び込むリンゴをすべて買い取りました。形や色が悪いもの、傷がついたものなども相応の値段で買い取っていたため、農家にとっては有り難い存在だったようです。おかげで、蒸溜所の構内は倉庫に入りきらないリンゴであふれ、事務所の屋根より高いリンゴの山ができていました。

ジュースの他にも、リンゴを用いた商品はいろいろ。アップルワイン、アップルブランデー、アップルゼリー、そして、アップルソース、アップルケチャップまでありました。そのうち、第1号のウイスキーより早く、1938年に誕生した『ニッカ アップルワイン』は、ボトルデザインが発売当時とほとんど変わることなく現在も販売されています。また、アップルブランデーも『ニッカブランデー』として、第1号のウイスキーと同じ年に発売され、現在に至っています。

1934年から6年を経た1940年、念願の「第1号ウイスキー」が誕生。それを支えたのは、余市のリンゴでした。


 『ニッカ アップルワイン』のご紹介
 『ニッカ シードル』のご紹介
「ニッカ林檎汁」のパンフレット
蒸溜所に積まれたリンゴの山